イギリスの猟犬トレーナーから学ぶ
イギリスの猟犬トレーナーから学ぶ by little-K
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投稿日時 2015-3-30 11:41 | 最終変更
ついこの間、年が明けたと思っていたら、もう桜の咲く季節になりました。
みなさん、お元気ですか?ワンコたちも元気で楽しくやってますか?
このところのお教室は、さみしい限りなので新生活が落ち着いたらぜひまたワンコと教室で新たな目標に向かって一緒に楽しんで下さい。
お待ち申し上げております。
さて、この間から教室では、座学ができなくなった分、ハンドアウト(資料)をお配りしております。
今回は、イギリスの猟犬のトレーニングを30年も行っている先生のお書きになった本「Total Reacall』日本語タイトル「リードなしでも犬の散歩ができますか?」です。
私も散歩中によく犬をノーリードにしている飼い主さんに「呼んでもどってこない犬を放さないで!」と叫んでいます。
基本的なことですよね。
日本では「リードは愛犬の命綱」と言われます。
でも、イギリスでは一般的に犬にリードを付けずに散歩をするのが当たり前と作者も書いています。
だめですよ〜、「動物愛護先進国だなぁ〜。リードを付けずに散歩するっていいことなんだ!」なんて思ってはいけません!
それは、イギリスの環境と日本の環境が同じではないからです。
本の中にもその注意書きがあります。
私もイギリスには何度も行きましたが、ロンドンの街中ですら、大きな公園があって、そこで犬たちが自由に飼い主と散歩を楽しんでいます。
でも、それ以外のエリアでは、きちんとリードを付けるようにと看板があります。
でも、「どんな場所でも、どんな状態でも、どんな時でも必ず指示を出せば犬が従うようにするために何をするのか」という情報は魅力的でした。
そして、たくさんの役に立つ情報がありました。
それを日本風にアレンジしたハンドアウトをやっと完成することができました。
反抗的で、私の作業を邪魔している私のパソコンと闘いながら、やっと作ってみたら、「トレーニングを考える」シリーズで4つ、「トレーニングをする前に」と「トレーニングの他に」というタイトルで膨大な資料が完成しました。
もちろん、本をそのまま移したものではありません。
私というフィールターをかけて、例に上がっている内容は、イギリス風から日本風に分かりやすいように書き換えました。
私が「えっ〜、そうかなぁ?」と思ったことは省き、「なるほど!」と思ったものだけを残して作りました。
そうしたら、昔はよく聞いた「ジャックポット」や「プルーフィング」という言葉に出会い、作者の解釈を興味深く知ることができました。
そして何より、イギリスでもまだ古いトレーニングの考えにしばられて、科学的な根拠を無視してトレーニングする人がいることを知り、日本の事情がなかなか変わらないことに納得することができました。
イギリスは、ペットドッグトレーナー協会がプロのトレーナーやインストラクターに情報や知識の供給を行うきちんとした団体が活動しています。
もちろん、日本にも獣医師が先導するペットドッグトレーナー協会がありますが、なかなかうまく活動できていません。
やはり、獣医師指導でないドッグトレーナーやインストラクターの団体がいるように思えます。
イギリスやアメリカでは、同じペットドッグトレーナー協会の実質的な運営は、トレーナーやインストラクターが行っていて、獣医師はお目付け役に徹しています。
行動学者や心理学者、獣医師やトレーナーやインストラクターがみんなで情報を提供しているように思えました。
分野を超えて集い、協力し合うことって日本人は下手です。
自分の領域を侵されると警戒し、自分の能力や知識や技術を隠す傾向が強いと思います。
実際に20年前の阪神大震災での動物救護活動においてもそうでした。
ボランティアに参加した人も自分の仕事を後からきた人に引き継ぐどころか、取られないように身構える人が多かったと記憶しています。
こんな経験から私は自分の情報は、できるだけたくさんの人に提供したいと思っています。
「私のハンドアウトを使いたいなら、どうぞ使って下さい」といつもお話ししています。
ただし、私のしつけ教室に参加した人だけですよ〜。
私の意図してない方向に向かないようにするためです。
昨日の愛護センターの教室でも本の中のごほうびについてを参加者全員で検証してみました。
本が正しいのか、間違っているのかを確かめてみないといけませんからね。
案の定、参加者の中でばらつきがありました。
もっと根本的な部分が理解できていなかった方もおられました。
ごほうびの価値を上げる方法は、普段にあげている食事から見直さねばなりません。
本来は、食べるために最大限の努力をする生き物を定時に何の努力もせずに食べられるように習慣付けておいて、ごほうびを得るために努力しろって言うのは、犬からするとナンセンスです。
そうそう、そんな話を前にセミナーで聞いたよなぁと思うことがたくさんこの本では見つかり、ハンドアウトで生徒さんたちに伝えられたらと思います。
みなさん、お元気ですか?ワンコたちも元気で楽しくやってますか?
このところのお教室は、さみしい限りなので新生活が落ち着いたらぜひまたワンコと教室で新たな目標に向かって一緒に楽しんで下さい。
お待ち申し上げております。
さて、この間から教室では、座学ができなくなった分、ハンドアウト(資料)をお配りしております。
今回は、イギリスの猟犬のトレーニングを30年も行っている先生のお書きになった本「Total Reacall』日本語タイトル「リードなしでも犬の散歩ができますか?」です。
私も散歩中によく犬をノーリードにしている飼い主さんに「呼んでもどってこない犬を放さないで!」と叫んでいます。
基本的なことですよね。
日本では「リードは愛犬の命綱」と言われます。
でも、イギリスでは一般的に犬にリードを付けずに散歩をするのが当たり前と作者も書いています。
だめですよ〜、「動物愛護先進国だなぁ〜。リードを付けずに散歩するっていいことなんだ!」なんて思ってはいけません!
それは、イギリスの環境と日本の環境が同じではないからです。
本の中にもその注意書きがあります。
私もイギリスには何度も行きましたが、ロンドンの街中ですら、大きな公園があって、そこで犬たちが自由に飼い主と散歩を楽しんでいます。
でも、それ以外のエリアでは、きちんとリードを付けるようにと看板があります。
でも、「どんな場所でも、どんな状態でも、どんな時でも必ず指示を出せば犬が従うようにするために何をするのか」という情報は魅力的でした。
そして、たくさんの役に立つ情報がありました。
それを日本風にアレンジしたハンドアウトをやっと完成することができました。
反抗的で、私の作業を邪魔している私のパソコンと闘いながら、やっと作ってみたら、「トレーニングを考える」シリーズで4つ、「トレーニングをする前に」と「トレーニングの他に」というタイトルで膨大な資料が完成しました。
もちろん、本をそのまま移したものではありません。
私というフィールターをかけて、例に上がっている内容は、イギリス風から日本風に分かりやすいように書き換えました。
私が「えっ〜、そうかなぁ?」と思ったことは省き、「なるほど!」と思ったものだけを残して作りました。
そうしたら、昔はよく聞いた「ジャックポット」や「プルーフィング」という言葉に出会い、作者の解釈を興味深く知ることができました。
そして何より、イギリスでもまだ古いトレーニングの考えにしばられて、科学的な根拠を無視してトレーニングする人がいることを知り、日本の事情がなかなか変わらないことに納得することができました。
イギリスは、ペットドッグトレーナー協会がプロのトレーナーやインストラクターに情報や知識の供給を行うきちんとした団体が活動しています。
もちろん、日本にも獣医師が先導するペットドッグトレーナー協会がありますが、なかなかうまく活動できていません。
やはり、獣医師指導でないドッグトレーナーやインストラクターの団体がいるように思えます。
イギリスやアメリカでは、同じペットドッグトレーナー協会の実質的な運営は、トレーナーやインストラクターが行っていて、獣医師はお目付け役に徹しています。
行動学者や心理学者、獣医師やトレーナーやインストラクターがみんなで情報を提供しているように思えました。
分野を超えて集い、協力し合うことって日本人は下手です。
自分の領域を侵されると警戒し、自分の能力や知識や技術を隠す傾向が強いと思います。
実際に20年前の阪神大震災での動物救護活動においてもそうでした。
ボランティアに参加した人も自分の仕事を後からきた人に引き継ぐどころか、取られないように身構える人が多かったと記憶しています。
こんな経験から私は自分の情報は、できるだけたくさんの人に提供したいと思っています。
「私のハンドアウトを使いたいなら、どうぞ使って下さい」といつもお話ししています。
ただし、私のしつけ教室に参加した人だけですよ〜。
私の意図してない方向に向かないようにするためです。
昨日の愛護センターの教室でも本の中のごほうびについてを参加者全員で検証してみました。
本が正しいのか、間違っているのかを確かめてみないといけませんからね。
案の定、参加者の中でばらつきがありました。
もっと根本的な部分が理解できていなかった方もおられました。
ごほうびの価値を上げる方法は、普段にあげている食事から見直さねばなりません。
本来は、食べるために最大限の努力をする生き物を定時に何の努力もせずに食べられるように習慣付けておいて、ごほうびを得るために努力しろって言うのは、犬からするとナンセンスです。
そうそう、そんな話を前にセミナーで聞いたよなぁと思うことがたくさんこの本では見つかり、ハンドアウトで生徒さんたちに伝えられたらと思います。
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