今回のJAPDTカンファレンスでの私の欲しかった情報のひとつがCPDTのテストの情報でした。


CPDTは、Council for Professional Dog Trainer の略で、経験に基づく基準によりトレーナーを認定し、標準化された試験を行い、そして教育を継続することで、犬のトレーニングにおいて認知された適正検査を確立し、維持することを提供しています。


つまり、国際的なドッグトレーニングの指導者の知識、情報の分野での認定試験ということになります。

CPDTは、全てのペットドッグトレーナーを対象とした検定試験により、任意の定期的な資格認定を行っています。

これは、厳密に言えば個人を対象としており、特定の実践分野において、どの程度最新の知識を持っているかの目安となります。

ペットドッグトレーナー認定証明書は、高く評価されており、基本的なペットドッグトレーニング知識の公式な判断基準となります。

あちらこちらにいるインスタントなトレーナーやインストラクターではなく、しっかりとした知識と情報を持ち、豊かな経験と実践を通じて養った技術を持つ者であるという証と私は考えています。


受験資格は、
1、過去5年間で最低300時間のドッグトレーニングの経験があること。そのうち225時間あるいは、75パーセントは主任トレーナーまたは、インストラクターとして実際の指導(グループレッスン、個人レッスン)を行っていること。残りの75時間あるいは25パーセントは、クラスのアシスタント、動物病院でのスタッフ、またはグルーミング(シャンプー担当は不可)などの他の関連業務に従事することも可能です。


2、高校卒業以上


3、下記の者からぞれぞれ1通の推薦状
・獣医師
・クライアント
・同僚

とあります。


気になる試験内容は、最大250問の選択式問題による4時間のコンピューターを用いた試験です。

試験内容の配分は、次の通りです。

1)指導スキル     32%
2)動物の管理     6%
3)動物行動学     20%
4)学習理論      32%
5)道具        10%


詳しい内容として例えば指導スキルって?っていうと、
1)指導スキル
A、対人関係スキル
a、クライアントとの関係を作る
b、積極的に聞く
c、相手にフィードバックする
d、クライアントを主役にする

2)クライアントの関係
a、特別な介助を必要とするクライアントについて、アメリカ身体障害者法1990に従  う
b、難しいクライアント


3)指導内容スキル
1、説明、デモ、補助
2、授業計画の作成
3、配布資料の作成
4、参考資料源に関する知識


C、トレーニング環境の管理
1、安全性
2、物理的レイアウト
3、障害物/中断


D、犬のスキル
1、デモンストレーション用犬の選択
2、ハンドリングが難しい犬
3、吠える犬
4、個体差の認識と管理


など、指導テクニックについてもかなり専門的な内容で問題が出されるようです。
その他でも出される内容の多い行動学では、家畜化について、身体的、社会的な発達や身体的、感覚的特徴、学習理論では、オペラント条件づけ、古典的条件づけだけでなく、消去、弁別と般化やプロンプティング、シェーピング、ターゲティングについてなどのかなり突っ込んだ知識が必要になるようです。


私は、来年に日本語で実施されるなら受けてこようと思っています。
自分の持っている知識、情報が国際的なレベルで通用するのかを確認したいと思っています。

こうした指導者検定が今一番必要なのではないかと思います。


ちなみに私、飼い主検定を今年の3月に受けました。
もちろん合格しましたが、生徒さんたちの方が成績優秀でした。
来年までに少し勉強が必要だなって思っています。