この頃、つくづく感じるのが、自分が「犬のために」と思ってしていることが本当に犬のためになっているのかと言うことです。

犬のことを学べば学ぶほど、犬の心は私たち人間が思うほど単純ではないというこ事実です。


「犬は人間ではない」と言われていて自分でも理解していても、私は愛犬に話しかけていることを思えば、一般の飼い主さんが「犬は自分の言葉や思いを理解してくれる」と思っても無理はないと思わずにいられません。

昨年2013年のスクールの目的のひとつに「犬の習性を考えての接し方」を置いてきました。

なぜなら、犬にとってありがた迷惑な要求をしている飼い主さんをたくさん見かけてきたからです。

「性格は簡単に変えられない」と自分のことならすぐに理解できるのに、なぜ犬のことになると理解できないのだろう?


「犬は人間じゃない。自分が思っている通りに理解するとは限らない」ということをトレーニングで常に感じているのは、私だけでしょうか?

たとえば、「おすわり」を教えたつもりでも、犬は「顔を見なさい」と言われていると思っているかも知れません。


実際に教えていることと違っていることを犬が考えていると思えるような状況は、たくさんありました。

飼い主がそれに全く気付かず、犬が理解したと思い込んでしまい、次に同じ要求をした時に、犬が違う行動を取ったら「もう間違っている」と怒るしまつです。


また、「犬のため」とせっせと犬にしていることが、実は犬には迷惑きわまりないことだったりすることもよく見かけます。

迷惑きわまりないことなのに、犬はそれを簡単に許し、受け入れ、喜んでくれるのです。


そんな犬のお人好しな気持ちにあぐらをかいてふんぞり返って、「私は良い飼い主です」という顔をしている人を私が犬ならビンタのひとつも食らわしてやるとこですが、愛すべき犬はしっぱを振って喜んで見せるのです。


飼い主が自分勝手に「犬の幸せ」を考えるのでなく、愛犬と向き合って、愛犬の笑顔を見つけることができるようになることです。

愛犬の笑顔のために私はなんだってできます。


みなさんはいかがですか?


きっと犬の本当の幸せって、飼い主の笑顔なんだと思います。

自分の横で嬉しそうに笑い顔を見せる飼い主を見ていることが犬たちにとっての最大の幸せなんだと私は信じています。


だから、私は、犬も飼い主も同じくらいハッピーになって欲しいと思っているのです。