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(Update:2013-7-28 11:17:33)

飼い主からの影響

犬のトレーニングをする時に、飼い主は犬に注意を注ぎます。(注ぎ過ぎるあまりに、犬に集中する飼い主になってしまい、犬は自分に飼い主を集中させてコントロールできると思っていることが多々あります。)


優良家庭犬の認定テストのジャッジをさせていただいていて、いつも感じるのは、飼い主の緊張が犬に伝わってしまい、いつもならできることができなくなっているのだろうと思うことです。

飼い主だけでなく、会場の緊張感をもろに受けてしまい、普段は落ち着いた良い子なのに、飼い主も驚くような行動を取ったりすることもしばしば見る光景です。


しつけ教室でも、初めて参加された方の犬は、環境に対しての反応以外に、あきらかに飼い主の緊張が伝わって、犬もひどく緊張していることがあります。

慣れてきている飼い主でも出された課題が難しかったり、愛犬と相性の悪い犬が側にいたり、生活ストレスが高かったりすると、犬も大きな影響を受けているように思えます。


できるだけカリキュラムを受け入れやすいもの、楽しみながらできるものにしていても、飼い主が緊張することに対しての犬の影響を軽くすることはできないと私は思っています。


最近、飼い主を緊張させないようにと楽しいことばかりを並べ立ててする教室が増えていると聞いたことがあります。

もちろん、ビジネス戦略で、楽しいと飼い主が通ってくれるからというのもありますが、飼い主の緊張を抑えて、犬のストレスを減らそうと努力する教室が出てきているということです。

飼い主にとっては良いのかも知れませんが、そうした教室に通っている飼い主は、愛犬の心の変化に敏感ではなくなってしまいます。


周りに気づかってもらているので、自分が周りを気遣うことをしなくなってしまうのでだと思います。

単にその場所に犬を緊張させる刺激がないだけのことで、犬が緊張する刺激に対してどうすればいいのかを経験する機会を与えないのですから、犬が学ぶ手段はありません。


人間は、メガネをかけること、本を読むことさえもストレスになります。

でも、そんなストレスもさらされることで慣れたり、我慢すれば後に良いことが待っていると学習することができます。


ゆとり教育の弊害のようなことが犬にも起こっているように思えます。

犬のためと言いながら、飼い主のエゴを満たしているだけなのではないかと思えるようなことを良く見かけます。


また、飼い主の思い込みが原因で問題行動を起こしている犬もいます。

問題がエスカレートしているにもかかわらず、飼い主はまだ自分の思っていること、していることが犬を追いこんでしまっていることに気づけずにいた事例は、プライベートのレッスンでたくさん見てきました。


今だと、プードルで多いです。

かわいい姿としぐさから想像できないくらい、したたかで飼い主を手玉に取っているような事例がたくさんあります。


エスカレートする攻撃的になり、初めて飼い主は、愛犬がモンスターになっていることに気づくのです。

人に対して反抗的で攻撃的な表情をして、自分のコントロール下にある飼い主を奪われると思い、私に対抗しようとする犬は、圧倒的にプードルが多いです。


生まれて初めて、自分に屈しない精神を持ち合わせた頼りがいのある相手に出会えた反抗的で攻撃的な犬は、実は本当には頼りになる誰かに守られたいと思っていることが多いのです。

私は、そんな犬たちを従来のやり方でコテンパンにして彼らのプライドを壊すのではなく、「そんなに無理して頑張らなくても私がいるんだから、私に頼りなさい!」と伝えるようにしています。


犬のどんな虚勢にも負けず、静かに、そして威厳を持って自分の存在をアピールすると、ほとんど犬は受け入れてくれます。

中に頑張る犬もいますが、忍耐強く、屈しないことを伝えてやると、そのうちに受け入れてくれるようになります。


もちろん、運動不足や愛情不足の訴えをしっかり聞いて、発散させることも忘れてはいけません。

人も犬も相手の言い分を聞く姿勢を持てば、必ずこちらの話を聞いてくれるようになるものです。


こうした内容をしている時でも、飼い主が私が愛犬にしていることに対して違和感を持ったり、不安を感じたりすれば、私の行為は犬に伝わりにくくなります。

誰だって自分のしていることを批判されたり、間違っていると思いたくないものです。

こうした飼い主の思いが、愛犬の問題行動を解決する時に大きく影響するのです。


「トレーニングするときには、楽しくやりましょう。犬も楽しませてあげて下さい!」とレッスン中にどんなに私が伝えても、緊張する飼い主はいます。


もっと自分の気持ちが愛犬に影響することを知ってもらわねがならないと思います。


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