小型犬全盛期

昨日、雨だったので芦屋浜の公園の高架の下がぬれなくていいと思って、ビートもいないので出かけました。


同じことを考える人がたくさんいて、高架の下はワンコであふれかえっておりました。

見ればほとんど小型犬ばかりでした。


恐ろしいことに、小型犬の飼い主さんたちは、犬同士合わせても何の問題も起こらないと思っている人が多く、大型犬を嫌うわりに、私のように小型犬と大型犬を連れていると、その大型犬は小型犬に慣れていて、自分の犬も同じようにやさしくしてくれると思っているようです。


ずんずんと側に寄ってきます。
パットは、相手の「いつでもやったるでぇ〜」に反応して、興奮マックスですから、パットを押えつつ、「なんやなまいきやなぁ、ガツンと言わしたろか！」と構える２人のお嬢さんをけん制して、その場所をクリアせねばなりませんでした。


友人のインストラクターが大学の研究課題として、社会と犬をテーマにしてる論文を紹介してくれたのですが、今の時代はやっぱり小型犬の時代なのでしょうね。

犬を飼いたいと思うのは、昔のように用心のためではなく、自分の心を癒すためだし、この不景気と大型犬ブームで起きた問題を考えると、やはり小型犬がお手ごろなんだろうなぁと思います。

彼女の研究によると少子化の影響で犬が子供の代わり、孫の代わりなのだそうです。

また、自分のストレスを癒す犬たちは、総称して「ぬいぐるみ」なのだそうです。

子供のいない夫婦や、子供が巣立った夫婦が子供として犬を飼い、心の病んでいるストレスや孤独にさいなまれている人が自分の好きなように着飾らせて、自分の好きなように側において自分のために犬を飼うのだと言うのです。


う〜ん、確かに犬を自分のために飼うよなぁと思います。

私の場合、仕事のためでもありますが、前もそうでしたが、犬たちがいなくなると１人暮らしが淋しいものであると実感します。

犬がいるからこそ話す人も出てくるとも言えますしね。

犬を飼っていればこそ、犬を介在した他者とのコミュニケーションが多くなっているのは当然だと言えます。


長い間、人気犬種として君臨してきたダックスを抜いて、今やプードルの時代です。
スタンダードに人気があるのが、シーズーです。
チワワもわがままでケンカっぱやい性格の悪さを除けば、ぬいぐるみとして飼う人たちには絶好の標的かも知れません。

なぜか分からないけれどもジャックラッセルとフレンチブルが人気があります。
この２犬種は、両極端かと思えば似通っている犬で、ジャックは、頭がよく、テリアですからケンカっぱやく、ハイエナジーな問題児で、フレンチは、我が強く、闘犬の血があるのでケンカっぱやく、ハイエナジーな犬です。

言えることは、どちらもかなり高度な訓練技術を必要とします。
もちろん、トレーニングしなければ超問題児になる犬種です。


小型犬は、確かに医療費も大型犬よりも安くなるし、食事も贅沢させなければ安いです。

でも、トレーニングしなくていい犬ではありません。
チワワもシェパードと同じ犬なのです。

きちんとトレーニングする必要も、散歩や遊びなどのコミュニケーションも必要です。


しかし、「ぬいぐるみ」と同じにしている人たちは、そのことを理解せずに飼っています。

そのひずみが犬たちに行っていることをとても悲しいと思います。

犬は、けなげに人のためにします。
それは、人を喜ばせると自分にもいいことがあるからです。

でも、もっと犬のことをきちんと理解して、お互いの妥協点を探りながら暮らさねば、お互いの幸せはないと思います。


トレーニングは、コミュニケーションのひとつの方法です。
これを小型犬の飼い主さんに理解してもらうのは大変だと思うばかりです。

本当に犬の事を知らない方が多くて多頭散歩をしている私は、ドキドキです。近づいて来ないでくださいと言っているのに、ズンズン近ずいてくる小型犬の飼い主さん、家の犬がワンと吠えようものなら、怖いわ、だって、こっちが怖いわ。私も気をつけなくては、いけません。人のふり見てです。

アンのママさん


返事が遅くなってすみません。

なにしろイギリス行きが近かったもんですから。


本当に、無神経に近づいてくる飼い主とワンコには、ハラハラドキドキですわ。

うちの三男坊は、ガウガウ犬ですから、そりゃあ波乱万丈の散歩になります。


相手の犬の飼い主さんから非難めいた顔でにらまれるなんてのは、しょっちゅうですしね。

小型犬のうちの女の子たちもケンカっぱやいから油断できないです。


自分の犬に言い聞かせるようで相手に聞こえるように「他のワンコの散歩のジャマをしないで！」って叫ぶ日々です。