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犬を飼うということ

犬を飼うということ     by little-K

前の投稿 : 次の投稿 | 親投稿 : 子投稿なし | 投稿日時 2011-6-9 10:35 | 最終変更
先日、神戸の動物管理センターで2日間、お仕事をする機会がありました。


このセンターでは、ボランティアグループがとても熱心に収容されている動物たちの世話をしています。


このセンターのボランティアの指導をしている友人のインストラクターがいつも「しつけ教室のインストラクターになりたいって人たちって、セミナーには足しげく通うのに、こういうところで犬たちの世話をして勉強するってしないのよね〜」と言っています。


海外のトップクラスのトレーナーたちは、みんなシェルターでたくさんの問題行動を抱えて捨てられた犬たちの世話を経験しているというのに、日本ではほとんどが高いお金を出してお客さんで勉強するだけでプロになれると思っているのです。


インストラクターの講座でも、性格の良い犬をあるレベルにすれば良いのですから、本当に問題行動で困っている飼い主さんの気持ちになって一緒に解決方法を考えることなどできるはずがないのです。


とにかく色々な犬とのトレーニングがプロにはかかせないのに、そんなことはお構いなしで行動学や心理学をおエライ先生から聞いていれば自分はできると思い込んでいます。


ある団体のインストラクターは、愛護団体で犬のトレーニングを教えている時に、「この犬の問題は、違うところにあるのでは?」と指摘されてもきちんと答えることができないだけでなく、そこから引取ってトレーニングしようとした犬に太刀打ちできず、犬が環境が変わってかわいそうだと、とんでもない理由をつけて返してしまいました。


飼い主教育には、優れた指導者がどうしても必要ですが、この国ではなかなかそれはかないそうにもありません。


話がそれてしまいましたが、そこで譲渡に出せる犬の選択のお手伝いを時々させていただいています。

私自身の勉強になるので楽しみにひとつでした。


先日もスムースのチワワちゃん、そしてコーギーの体にテリアの顔と毛質のワンコを見せてもらいました。

チワワちゃんは、譲渡OKになりましたが、テリアのミックスは、足拭きで攻撃的な態度になりました。


私が代わらせてもらって、ちょっと強気に(テリアですから)やるとさせてくれますが、ボランティアさんではダメでした。


ちょっとトレーニングすると直ると思いましたが、担当の先生に「どんなレベルの飼い主さんでも扱える犬でなければ譲渡に出すことはできないのです。確かにトレーニングすれば出せるかも知れませんが、それがどれくらいかかるのかわからないのなら、問題ない犬を優先しなければなりません。譲渡犬として置ける頭数が限られているのです。できるだけたくさんの犬たちを出さなければならないのです。」と説明されました。


この犬には、なんの責任もないのに、この犬の命が奪われるのに何もしてやれない自分のふがいなさに強い憤りを感じました。


そこには、2ヶ月でペットショップから衝動買いされた2頭の子犬が飼いきれないと連れてこられていました。


私はずーっと飼い主教育の大切さを訴えてきました。

だって犠牲になるのはいつも犬たちなのですから。


でも、良い指導者の育成もままならず、飼い主教育も数人の熱意ある人たちだけで行われているこの現状では無意味にも思われるのです。


自分の無力さに打ちのめされるばかりです。

私よりも担当の先生は、毎日、こんな理不尽な状況を見ているのだからたまらないだろうと思います。


よく保健所を非難する愛護家がいますが、非難なら誰でもできると思います。

彼らの苦しみを取り除く方法を提示することの方が大切なのですが、何も彼らからは出されることはありません。

犬を殺さないで、処分しないでというなら、年間8万頭捨てられる犬の行き場所を考えてくれ!と言いたいのです。


処分しないという言葉の意味をもっと現実的に考える必要があります。

私のところにも昨年、動物管理センターから飼い主に捨てられた咬みつきチワワが新メンバーとして来ました。


友人たちから引取ったことを非難されました。

昨年は、私も体の調子を崩していて4頭の犬たちの世話も四苦八苦していたからです。

でも、引き取らずにいられませんでした。


私でしか飼えない犬だと思ったからです。

ここで手放すとこの子は不幸になるとわかっているのに手放せないのです。


そのテリアミックスも手を出してしまいそうでした。

でも、まだウィッシュを更正させられていないので引取ることはできません。


不幸な犬、不幸な飼い主を少しでもなくすためにと頑張っている私に重い試練を科せられたように思います。

愛犬を生涯飼育してもらうために、これからも飼い主教育にますます力を入れて行きたいと思っています。


犬を飼うことに意味を持ってもらえるように、愛犬と楽しく暮らしてもらえるように飼い主さんたちを指導できるように頑張って行きたいと思っています。

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